August 5, 2026

ネズミ目(げっ歯類)の科 野生動物 博物画 動物図鑑 動物イラスト 齧歯類 げっ歯類 デジタルペイント プロクリエイト

次章では、ネズミがどの科に分類されるのか、さらに詳しく探っていきます。 2.ネズミは何科? ネズミは「ネズミ科(Muridae)」に分類される動物です。 ネズミ科は齧歯目(Rodentia)の中で最も多様な科の一つであり、約1500種以上の種が含まれます。. 動物分類(ぶんるい)上の哺乳類(ほにゅうるい)のなかの目(もく)の1つネズミ目のことで,ネズミ・リス・ヤマアラシなどを代表とする動物群(ぐん)。上下に1対(つい)ずつの門歯があり,門歯は無根(むこん)で,たえずのびつづけるので,物をかじっても一生涯(いっしょうがい),歯が.

齧歯目(げっしもく、Rodentia)は、哺乳綱に分類される目。日本ではネズミ目とも呼ばれる。現在のところ地球上で最も繁栄している哺乳類で、南極大陸を除く全ての大陸、およびほぼ全ての島に生息する。

特徴

齧歯類の動物は、物をかじるのに適した歯と顎を持ち、上顎・下顎の両方に伸び続ける2つの門歯があり、犬歯を持たないことが特徴である。この門歯は物をかじることで次第に削れてゆき、長さを保っている。漢語名齧歯目、および学名「Rodentia」はラテン語で「かじる(齧る)」という意味のrodereから来ている。歯は木を削ったり堅果類の皮をかじったり身を守ったりするために使われる。齧歯目の動物の多くは、種子などの植物質を食料とするが、魚や昆虫を主食とする種もわずかに存在している。なお他の哺乳類とは異なり、齧歯目では嘔吐反射が見られない。

「ねずみ算」という言葉を生んだほど非常に繁殖力が強い種が多く、南極大陸とニュージーランドを除く世界各地に自然分布している。2005年時点の分類で現生種は2277種(481属33科)で現生哺乳類の42%を占め、絶滅した化石種も含めると1200属以上、53科にもなる。オーストラリアを除く各地域では、種類数・個体数ともに多く、外形・習性変化も多様性に富んでいる。約2400種が知られており、全4千数百種程とされる哺乳類の種数の半分を占める最大のグループである。

概して小さいものが多く、なかでもアフリカンドワーフマウスは体長6cm、体重7g程度しかない。一方、大きいものでは、現生種最大のカピバラが45kg程度である。

化石種としては、1999年に南米ベネズエラで全身化石が発見された新第三紀のフォベロミス・パッテルソニ Phoberomys pattersoni が最大で、体高 1.3 m(尾まで含めた体長は3 m)、体重 700 kg程度あったと考えられている。

分類

兎形目の姉妹群と考えられており、現生ではこの2目でグリレス類(Glires)を構成する。以前は兎形目を本目に含めることもあった。

伝統的にはリス形亜目・ネズミ形亜目・ヤマアラシ形亜目の3亜目とする分類や、咬筋の発達の仕方による原齧歯型・リス型・ヤマアラシ型・ネズミ型の4分類、下顎の形態からリス顎亜目Sciurognathi(原齧歯形下目Protrogomorpha・リス形下目Sciuromorphaなどを含む)・ヤマアラシ顎亜目Hystricognathi(デバネズミ形下目Bathyergomorpha・テンジクネズミ形下目Caviomorphaなどを含む)の2亜目とする分類もあったが、2005年に発表された分類体系では暫定的に以下の5亜目とされた。和名は、川田ほか (2018) に従う。

  • ウロコオリス形亜目 Anomaluromorpha
  • ビーバー形亜目 Castorimorpha
  • ヤマアラシ形亜目 Hystricomorpha
  • ネズミ形亜目 Myomorpha
  • リス形亜目 Sciuromorpha

一方で2019年には、分子系統解析によりウロコオリス形亜目・ビーバー形亜目・ネズミ形亜目が単系統群とすることが支持されたことでこれらが下目相当とされ、Anomaluromorphi・Castorimorphi・Myomorphiの3下目を含める亜目としてSupramyomorphaが提唱された。同年にはリス形亜目に相当する分類群に対してEusciuridaの学名が提唱された。以下の分類はD’Elía et al. (2019) に従い、Flynn et al. (2019) の見解を補足した。また、Phiomorphaの範囲はMammal Diversity Databaseを参考にした。和名はおもに遠藤・佐々木 (2001)、佐藤 (2016)、川田ほか (2018) に従う。

  • リス形亜目 Sciuromorpha(= Eusciurida)
    • ヤマビーバー科 Aplodontidae
    • ヤマネ科 Gliridae
    • リス科 Sciuridae
    • テリドミス科 Theridomyidae†
  • 亜目 Supramyomorpha(以前のウロコオリス形亜目、ビーバー形亜目、ネズミ形亜目を含む)
    • 下目 Anomaluromorphi(= Anomaluromorpha ウロコオリス形亜目)
      • ウロコオリス科 Anomaluridae
      • トビウサギ科 Pedetidae
      • 科 Zenkerellidae(= Zenkerellinae マクナシウロコオリス亜科)
    • 下目 Castorimorphi(= Castorimorpha ビーバー形亜目)
      • ビーバー科 Castoridae
      • ポケットマウス科 Heteromyidae(ホリネズミ科の側系統群である可能性もある)
      • ホリネズミ科 Geomyidae
      • エオミス科 Eomyidae†
    • 下目 Myomorphi(= Myomorpha ネズミ形亜目、Myodonta 齧歯下目)
      • トビネズミ上科 Dipodoidea
        • トビネズミ科 Dipodidae
        • 科 Sminthidae(= Sicistidae、Sicistinae オナガネズミ亜科)
        • トビハツカネズミ科 Zapodidae
      • ネズミ上科 Muroidea
        • カンガルーハムスター科 Calomyscidae
        • キヌゲネズミ科 Cricetidae
        • ネズミ科 Muridae(タテガミネズミ亜科Lophiomyinaeを含む)
        • アシナガマウス科 Nesomyidae
        • トゲヤマネ科 Platacanthomyidae
        • メクラネズミ科 Spalacidae
  • ヤマアラシ形亜目 Hystricomorpha(= Ctenohystrica)
    • (下目不明)
      • ツァガノミス科 Tsaganomyidae†
    • グンディ形下目 Ctenodactylomorphi
      • グンディ科 Ctenodactylidae
      • ラオスイワネズミ科 Diatomyidae
    • ヤマアラシ顎下目 Hystricognathi
      • incertae sedis (小目未定)
        • ヤマアラシ科 Hystricidae
      • Phiomorpha 小目
        • デバネズミ科 Bathyergidae
        • 科 Heterocephalidae(= Heterocephalinae ハダカデバネズミ亜科)
        • アフリカイワネズミ科 Petromuridae
        • ヨシネズミ科 Thryonomyidae
      • 小目 Caviomorpha(= テンジクネズミ形下目))
        • アメリカヤマアラシ上科 Erethizontoidea
          • アメリカヤマアラシ科 Erethizontidae
        • チンチラ上科 Chinchilloidea
          • チンチラ科 Chinchillidae
          • パカラナ科 Dinomyidae
        • テンジクネズミ上科 Cavioidea
          • テンジクネズミ科 Caviidae
          • アグーチ科 Dasyproctidae
          • パカ科 Cuniculidae
        • デグー上科 Octodontoidea
          • チンチラネズミ科 Abrocomidae
          • ツコツコ科 Ctenomyidae
          • アメリカトゲネズミ科 Echimyidae(Myocastorini族〔= Myocastoridae ヌートリア科〕・フチア亜科Capromyinaeを含む)
          • デグー科 Octodontidae

下位系統

系統はFabre et al. (2012)、和名は注記がない限り川田ほか (2018)。

齧歯類と伝染病

齧歯類は、伝染病の生物学的な媒介者となることがある。ペストの例は、公衆衛生が発達した2000年代においても世界的に年間数千人規模の患者が発生し、時にはアウトブレイクも発生するなど病気の撲滅が達成されていないが、これは野生のネズミ目が広大な地域に分布し、対策が難しいためである。

脚注

参考文献

  • Marcelo R. Sánchez-Villagra, Orangel Aguilera, Inés Horovitz (9 2003). “The Anatomy of the World’s Largest Extinct Rodent”. Science 301 (5640): 1708-1710. doi:10.1126/science.1089332. 
  • Shani Blanga-Kanfi, Hector Miranda, Osnat Penn, Tal Pupko, Ronald W DeBry, and Dorothée Huchon (2009), “Rodent phylogeny revised: analysis of six nuclear genes from all major rodent clades”, BMC Evolutionary Biology 9: 71, http://www.biomedcentral.com/1471-2148/9/71/ 2014年5月3日閲覧。 

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